昨日言ってた「途中経過の絵」の話の続きですが。
本来なら、「1枚の絵の中で、この部分は精密に描いてあるけど、こっちはアウトラインだけ」みたいな状態で完成でもいいんじゃないかな?と思うですよ。描き手がそれで完成と思ったらもう完成だから。
昔、美術館でムンクの絵を見て、「あれ?この絵は未完成なの?」と思ったことがあります。
1枚の絵の中で描き込みに濃淡がある。
でも、個人的にそんな絵が割と好きです。描き手の興味の濃淡が見て取れるのかなぁって。
「ここが描きたいっ!」って集中して描いてるけど、そこが描き終わると急激に熱が冷める感じまで伝わってくる気がして。
何もかも全部をみっちり描いてあると、どこが描きたかったのか、どこが焦点なのか、逆にピンボケになりません?ピクシブとかで神絵師が全てのモチーフがびっしりみっしり描き込んであって、ぶわぁーーーって絵がありますけど、それはそれで凄いけど、そして「何もかもびっしり描きたいんじゃぁーっ」って熱意は伝わるのでそれはそれでいいんだけど、逆に難しくないかなぁ。例えば、写真で全てにピントがびんびんに合ってると何が伝えたかったか却って表現が難しいですよねぇ?
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