エウロペヤラ途中絵その8

ウィンドサーフィンってスポーツね、おそらく世間の人は全く知らないか、知ってても間違って理解してるんだと思うな。


例えば、サーフィンはスポーツだと思ってるでしょ?でも、ウィンドってスポーツじゃ無くてレジャーだと思ってない?世間の人が想像するウィンドって、穏やかな湖の上でそよ風に吹かれてしゅらしゅしゅしゅーみたいな感じじゃない?


確かにそれもウィンドの一つの形ではあります。「そよ風の水上散歩」ってのもアリ。でも、逆にそよ風散歩しかしないウィンド乗りってほぼいなくって、むしろ白波が立つくらいの強風の海上をうねりの頭だけかすめて滑走するのが本来の形です。


それはもう、戸塚校長が青少年の心身を鍛えるためにヨットというアイテムを選んだのが心の底から理解できます。もう、きついわ、つらいわ、厳しいわ、コテンパンだわ、自分しか頼るもんないわ、自力で何とかしなきゃみるみる流されて帰れなくなるわ、水の中に叩き落されるのが凄い屈辱的だわ、水の深さも怖いわ、海面から顔だけ出てる時のうねりの高さも怖いわ、強風に強制的に走らされる速度も怖いわ、ぐらんぐらんのうねりも怖いわ、もう挙げだしたらキリがありません。


しかし、全体重をセイルに預けた瞬間にフッと身体から力が抜けて風と釣り合う快感、風に乗って遠心力と釣り合いながら波を切って旋回する快感、日頃あまり味わえないような加速で周囲の景色が一気に流れ始める快感。これぞ非日常。毎週ボッコボコにされて鼻から大阪湾の水をしこたま飲んだ者だけが味わえる脳内麻薬なのです。


さらに、海の上での自由度よ。

カヤックやSUPはちょっと吹いたらもう危険。小型のヨットやディンギーも、風や波に限界があります。サーフィンは波が無いと話が始まらないし、あっても波打ち際しか動けません。

でも、ウィンドは、完全無風以外は広い海の上をどこまででも走っていけます。どこまででも走ってると「帰れるんか?自分」って怖くなってくるけどね。

月が味方をしてくれる。

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